中国南西部で起きた大地震で死者数は四川省だけで1万人に迫り、数百人が倒壊した建物の下敷きとなっている。国営メディアによると、四川省を震源とするマグニチュード7.8の地震により、同省では少なくとも学校8校、複数の化学工場、少なくとも1つの病院が倒壊、数百人が生き埋めになっているという。
中国にとって過去30年で最悪となるこの地震による死者数は、今後も増加する見通しで、四川省の省都・成都から約100キロにある震源地のブンセン県付近には、道路や鉄道の切断のために救援活動が届かない状態となっている。同省の都江堰市では3階建ての学校が崩壊し、約900人の生徒が生き埋めになった。政府は救援活動のため軍隊や医療チームを派遣。温家宝首相も被災地入りした。
四川テレビによると、死者数の7000人以上は同省北川県に集中し、同県では建物の80%が崩壊した。今回の地震は、死者30万人を出した1976年の唐山地震以来、中国を襲った最悪の地震となった。
日本企業ニュース
日本企業は、成都と重慶で、200社程度進出している上、大企業も多い。工場などの被害は少ないようだが、停電や通信の繋がりが悪く鉄道もかなりの被害が出ているため、ライフラインなどに影響しそうだ。また、中国企業の工場も被害を受けているので、上海や日本国内の工場でも、部品不足や提携先の工場の操業具合からの、操業停止は十分考えられる。また、余震も続いているので、二次被害も考えられる。
コベルコ建機は成都市の油圧ショベルやミニショベルを生産する工場の操業を止めた。従業員1000人は全員無事で、工場に大きな影響は出ていないもようだが、「家族の安否を確認するため、全員に帰宅を指示した」(企画管理部)という。大型空調機のコンプレッサー(圧縮機)を生産するダイキン工業の西安工場も従業員500人を帰宅させ、操業を停止した。
重慶で、合弁生産を行うマツダやスズキ、いすゞ自動車などは地震直後に操業を一時停止するなどしたものの、その後、従業員や設備に被害がないことを確認、いずれも「明日からは通常通り操業できる」(マツダ)としている。
三越伊勢丹ホールディングス傘下の成都伊勢丹では店内の買い物客、従業員ともけが人がいないことを確認したが、「日本からは連絡が取れず、上海の店舗を通じてようやく確認がとれた」(広報担当)という。
セブン&アイ・ホールディングスが成都市内に開設しているスーパー3店のうち2店では「商品が散乱したものの、来店客や従業員にけが人は出ていない」という。
味の素も成都市郊外にあるアミノ酸工場が操業を一時停止したが、人的被害や建物の破損はない。
住友商事が持つ重慶の物流倉庫のラインが一時停止するなどの影響が出た。ただ、いずれの企業も従業員や家族などにけが人は確認されていない。
また、上海に現地法人の拠点を置く製薬大手のエーザイは、現地へ物資や支援金の提供を検討、13日にも正式決定する見込み。
大型空調機のコンプレッサー(圧縮機)を生産するダイキン工業の西安工場も従業員500人を帰宅させ、操業を停止した。
トヨタ自動車は四川省にある工場の操業を停止している。生産設備を点検しているため。13日午前8時半からの操業も見合わせるが、異常がないことを確認でき次第、再開する。トヨタ本体の社員12人を含め、勤務中の従業員にケガはないという。
ヤマハ発動機は、成都に2輪の電装部品工場が、工場の壁にヒビが入る被害を受けた。従業員も帰宅させ操業を停止した。
日立製作所の合弁会社で電圧の変換機器を製造販売する「東方日立(成都)電控設備有限公司」や、神戸製鋼所子会社のコベルコ建機の関連会社では、建物の一部が損傷するなどしたが、従業員は無事という。
成都にある、アルバックの工場では、天井がおちるなどして、操業を停止した。人的被害はないもようです。
旅行業界は、チベット騒乱の影響で四川省方面へのツアーの多くが自粛・中止されていることもあり、13日未明の段階で被害の報告は入っていない。
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